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デッサンとイラストに必要な技術は全く異なる。

デッサン、絵を写真に写し取る作業は「目」が重要だ。

ものを概念としてとらえずに、ものとしてとらえなければならない。
人を人という概念をもってみてしまうとうまく書けない。

動物はうまく書けても、人がうまく書けない人がいる。
表情や声、においなどが邪魔をして、人をものとして見れていないのだ。

ちょっとスピリチュアルな感じもあるが、それはきっとある。

そういう部分でなく、もっと簡単なところでいえば
「金属光沢」

「金属独特の反射」という概念でとらえるのではなくて、「光の濃淡」としてとらえる必要がある。
「ピカピカしてる」ではなく。「光ってる部分」と、「黒い部分」「茶色部分」「黄色部分」と分析してとらえる。

あとはそれをひたすらに紙に写し取るだけである。

しかしながらここからも注意点がる。
「目はうそをつく」。
デッサンにおいては、目をも信用してはならない。

「そんなことない」という人は錯視で検索していろんな例を見てみるといい。
そういった現象が細かく存在し、ものの大きさ、長短、色を間違える。

そういったものを確かめるのがスケールやその他補助道具である。
ここまで来れば、ひたすらに極めればスーパーリアルな絵も描けることだろう。

でもそこまでやる人は少ない。たいていここらで「写真と何が違う?」という疑問をもってしまう。
そして、デフォルメなどのイラストに走っていく。

しかしながら、イラストはここまでやってきたこととはまるで違う。今まで身に着けた技術がまるで役に立たない。

イラストは、ものの形を「複雑な漢字」のようなものとして「覚え」なければならない。
「人の形」「犬の形」「コップの形」「猫の形」

簡単に言うが、これは並大抵には身につかない。きっとひたすらに描いて覚えるしかない。
デッサンの時は概念が邪魔をするといったが、イラストは全く逆でものを概念としてとらえなければならないし、ものの仕組みや性質を知っていると習得の助けとなる。

デッサンと違い、習得すればそのものを角度を変えたり、動かしたりが容易にできる。
という、デッサンとイラストの差についてでした。
by hichuzi | 2015-09-23 17:02 | ひとりごと

夏草や 兵どもが 夢の跡


by hichuzi